株レポート

ウィークリーレポート(2月21日〜2月25日)

  • 東京株式市場 2月25日(金)終値 26,476.50 円 前週末比 −646.20円 (−2.38%)
  •  NY 株式市場 2月25日(金)終値 340,58.75 ドル (+834.92ドル) 前週末比 −20.43ドル (−0.60%)
  • シカゴ原油先物 91.93ドル 前週末比 +0.13(日本時間 2月26日 7:00)
  • 円ドル 115.531円 前週末比 +0.474(日本時間 2月26日 7:30)
  • 日経先物CME 26,960.00(日本時間 2月26日 7:30) 日経比 +483.50
一週間の振り返り

◎ロシアがウクライナ侵攻を開始しました。

それを受けて東京株式市場は急落、日経平均は26,000円を割り込み、取引終了後の先物市場では25,500円台まで下落しました。

 

◎NY株式市場はロシア軍のウクライナ侵攻開始後、800ドル安まで売られたものの、その後急回復し結局プラズゾーンで終了。

25日は832.92ドル高で今年最大の上げ幅。

ウクライナ侵攻前の水準に戻しています。

 

◎交戦状態はまだ続くものの、ロシア・ウクライナ共に停戦交渉開始にに基本合意しており、それが市場に安心感を与えてものと考えられます。

 

◎ロシアに対する経済制裁が各国から次々と発表される中で、アメリカがウクライナには派兵しないと表明したことで、戦争が大きく拡大しないとの推測が広がり市場へのプラス材料となりました。

 

◎原油、為替とも侵攻前と同じ水準まで戻しており、今朝終了したシカゴ日経先物も前週末(2/18)の東京市場終値のほぼ同じところまで上昇していることから、これで一旦は大きく売られる懸念は後退したと言えます。

 

◎週末25日に発表された2月第3週(2/14-2/18)の投資部門別売買状況では、海外投資家が引き続きマザーズ市場で売り越し。

1部市場では2週連続買い越し。

そろそろ安値を拾う動きが出ています。

 

◎ここ数日間で約半値になったロシア株式市場は25日のRTS指数が26%上昇。

戻り幅はわずかとはいえこちらも一旦落ち着いた格好です。

 

まとめ

◎戦争勃発に限ったことではありませんが、始まるまではじり安、始まれば悪材料出尽くし、という過去経験則通りの展開となりました。

土・日の2日間を挟んで、今後は停戦交渉にどの程度進展があるか、また原油価格、金利の動向をにらみながらの展開になると思います。

 

◎東京市場はウクライナ情勢そのものを織り込んだというよりは、NY市場の株価回復にタイミングよく救われたというのが正直なところです。

先物はほぼ下値抵抗ラインに届くところまで下げましたが、日経平均そのものは、もうひと押しというところで中途半端に上がってしまったため、需給面ではまだ整理が進んでいないとみます。

停戦基本合意で一旦悪材料はなくなったものの、逆にこれで買い進む材料もなくなったため、もう一度25,500円近辺までの可能性は念頭に置いたほうが良いと思います。

ただ中期的に見ればそのほうがプラスになると考えます。

 

(了)

 

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