ロシアに対する制裁が続いています。 金融市場も影響が出始めていますので少しこのお話を。
ブログという性格上、リアルタイムの情報を書いてもさしたる意味はないのですが、あの時こうだったから今こうなってるんだよね、と、のちのち振り返ってみることも大切なので現状についてわかっていることだけ書いていこうと思います。
(金融制裁の内容や各国の対応は省きます。具体的なことや影響は自分自身もわからんので。)
結論的には、騒いだところでどうすることもできないし、これからどんな影響が広がるかもわからない、ということですが、多少、今後の注意点としてサラリと読んでいただければ。
とりあえず「客観的に」わかっていることを…
①3月1日現在、モスクワ取引所(MOEX)のWebサイトはアクセス不能(2月26日から)。
②ロシアの株価指数であるRTFの情報は2月25日で止まったまま。海外株情報サイトも同様。
③野村アセットマネジメントは2月24日から、RTFと連動するETFの新規設定・解約を停止。市場での株式売買ができなくなる可能性に言及。
④ロシア関連投資信託は大幅な値下がり。証券各社はロシア関連商品について注意喚起。一部商品については売買申込み停止。
⑤ロシアルーブルは大幅下落。2月28日には最安値 1ルーブル1.0131円。(2月上旬は1.50−1.55ルーブル)
3月1日現在確認できる事実関係はこれだけです。
①と②について
週末2月25日の取引終了まではアクセスできました。なんの問題もなくデータはとれたんですが、26日昼ぐらいからこの状態。
何度アクセスしてもタイムアウト。VPNをモスクワにしたら見れるかも、ですが。
RTS指数については海外サイトを見に行っても25日終値で止まったままです。
多分誰もマーケットデータがとれていないんですよね。
う〜ん、取引停止しているんでしょうかね… 全くわからないんです。
③について
ETFの新規申込・解約の一時停止については過去記事【 対ロシア経済制裁の影響について 】で書きましたが野村アセットマネジメントは2月25日発表の書面で、株の売買ができなくなる可能性について触れています。
実際こういう状況になっているのかどうかも不明ですし、詳細情報はまだどこからも発表されていません。
④について
う〜ん… たしかにロシア関連の投資信託は下がってますね。商品によっては尋常じゃないくらい。
楽天証券取り扱いのロシア債券投信は43%値下がり。ルーブル安も響いてるんでしょう。
投資信託でこんなに値下がりしたのを初めて見ました。
販売停止の動きですが、野村證券は3月1日の時点で4商品の新規売買受付を停止しています。
右下のドイチェ・ロシア東欧株式ファンドは欧州系の運用会社ドイチェ・アセット・マネジメントが購入・換金の受付を停止したことを受けての措置です。
(楽天証券取扱の43%値下がりした投資信託もドイチェ・アセット・マネジメントの運用商品です。)
まあ、投資家保護が第一ですから当然の措置でしょう。
⑤ルーブルの下落
こんな状態です。ひどいですね…
野村證券Webサイト( https://advance.quote.nomura.co.jp/meigara/nomura2/qsearch.exe?F=users/nomura/p-rub )より抜粋しました。
株・債券価格下落 ✕ ルーブル安 ですからね、ちょっと底が見えないです。
とまあ、事実関係はざっとこんな感じです。
対策の立てようもないし、現状株式市場にとっては「注意事項」程度の意味しか持たないのかも知れませんが…
まあそれでいいと思います。
だいたい死者がどれくらいとか、正直それも本当なのかもわからない(それが戦争です)ので、わからない情報に振り回されずに、冷静に対処したいですね。
では。