株予想

今週の見通し 3月第4週(3月22日〜3月25日)

【今週予想される動き】

・今週の東京市場は月曜日が祝日のため4日間の立ち会い。

依然海外市場の動きに歩調を合わせる形での展開に変化はなさそうですが、まん延防止重点措置の解除や原油高の一服もあって、3月第2週までの下げ局面に比べると心理的にはかなり改善されてくると思います。

 

・3月第2週の海外投資家の大幅売り越しにみられるように、機関投資家はかなり株式の保有比率を下げ、現金比率を高めていると推測されます。

3月末に向けてこの修正(株式保有比率引き上げ)が行われる期待もあるため、大きく下げることはないでしょう。

 

・ただしウクライナ情勢やアメリカの金利高(インフレ懸念)に変化はなく、原油価格も再び上昇するリスクも抱えているため、東京、NYともこの株価位置から上値を追いかけるにはもう少し整理に時間がほしいところです。

 

・先週の東京、NYの上昇は売り方の買い戻しが主だった模様で、本格的的に底値を打ったとは言えない、まだ本格上昇は先との見方が大半です。

しかし3月第2週に大幅下落した際、格好とも総じて見通しが悲観的だったところからあれよあれよと大幅高をしたことを踏まえると、市場の慎重姿勢に反してもう一段高もあり得るのではないかと考えます。

 

【今後の方向性】
◯テクニカル面

先週は上値抵抗ラインであった26,300円近辺を上回り、日足でみると5日移動平均線が25日移動平均線に近づいていてゴールデンクロスの期待もあります。

ただ週足ベースでみると下げすぎの修正の域を出ておらず、チャート上はまだきれいな下落傾向の波形を維持しています。

先週の上昇の流れを引き継げば27,300円近辺までの上昇は可能ですが、26,000円を挟んでしばらく調整が続きそうです。

 

今週は、

・上値 27,300円〜27,800円
・下値 25,800円〜26,300円

の間で推移するものと思います。

 

◯個別材料

・ウクライナ情勢の長期化と原油価格の高止まり、希少金属価格の高騰、円安の動きは変化なく、引き続き商社株、海運株、防衛関連株、高配当銘柄で茶を濁す展開となるでしょう。

 

・マザーズ市場の回復はまだまだ見込めません。

アメリカではもう一段の金利高を懸念して成長企業の足かせになることが意識されており、買い上がるには相当の時間がかかると思います。

 

(了)

 

-株予想
-, , , ,