株予想

ウクライナ情勢と株価 ②

ではさっそく、前回記事の続きから始めましょう。
ウクライナでドンパチ始まったらどんな事が起きるのか。

今日はそれを考えます。

①日本とウクライナ 二国間の直接的影響。
②国際的影響。
③金融市場はどうなるのか。
④日本株はどうなるのか。

の順に考えていきましょう。

①日本ーウクライナ 二国間の直接的影響。
結論:ないでしょうね。 岸田首相が「ウクライナを支持する」とかコメント出すくらいでしょう。

②国際的影響。
結論:原油価格の上昇→ガソリンほか石油関連製品の値上げ。
小麦など農産物価格の上昇→日本の食品価格値上げ。

◎まず最初の原油価格の上昇ですが、
ドンパチ始まると、ロシアからウクライナを通ってヨーロッパ諸国に供給されている天然ガスのパイプラインが破損して、ヨーロッパ全体にエネルギー不足が起こる。

そこで代替エネルギーとして石油の需要が高まって、原油価格が上昇する。

原油価格が上がればガソリンや石油を原料とする製品の値上げが始まる。物価にも波及。

コロナで経済活動が制限される中、物価が上昇すれば景気はさらに悪化する。

株価に悪影響。

◎次に小麦などの農産物価格の上昇
ウクライナは小麦や菜種、とうもろこしの輸出量が世界トップクラス。ドンバチ始まると収穫どころではなくなって世界的に供給が減少するかも。

シカゴの商品取引所で農産物の先物価格上昇。

日本の食品メーカーの輸入材料が値上がり。

関連する食品価格が上昇。物価に波及。

コロナで経済活動が制限される中、物価が上昇すれば景気はさらに悪化する

株価に悪影響

というシナリオです。
実際にパイプラインが壊れるのか、本当にエネルギー不足になるのか、ウクライナの農産物の収穫量が減るのか これはわかりません。
わかりませんが、マーケットにとってそれはどうでもいいことです。
このように連想されればそれだけでマーケットは動きます。「マーケットの動きを決めるのはマーケット」ですからね。

③金融市場はどうなるのか
結論:影響を受けるヨーロッパ通貨が下落するとの見方。ユーロ安。円とドルとの間で極端な動きはないと考えます。

有事にはドルが買われやすいとされていますが、世界情勢が不安定になると安全資産として(いつも思うけどホントかね?)円が買われる側面があります。
円とユーロとの関係では円高になるでしょうが、円とドルでは中立ではないかと考えます。

④日本株はどうなるのか。
結論:②のシナリオによって株価下落、もしくは停滞。
欧米の株安に引きずられて株価下落。
海外市場で損失を被った海外投資家が穴埋めに日本株を売って資金化→株価下落

いずれにしても株価の下落要因ですね。

さて、ウクライナ情勢と株価について考えてきましたが、実際にドンパチ始まってしまうと、少なくとも株式市場にとっては良い影響はなさそうです。
ただ海外投資家にとってみると、戦闘機が飛び交ってるヨーロッパの株は買いづらい、軍隊送ってるアメリカも影響を受けやすい、となれば上に書いたように安全資産とされる日本株を買ってくる、
というシナリオも考えられます。
ただし私が海外投資家なら、日本の投資家が投げ売りして「もうダメ…」というタイミングでしか買いませんけどね。

最後にオマケです。
戦争が拡大(私はないと考えていますが)した場合、アメリカが

「ちょっとお前んとこの自衛隊貸せよ」

ってな話になったら…

法整備するために国会モメて政治的混乱→株価停滞  なんてこともありますからね。

ともあれ、何事も起こらぬよう、話し合いでの解決を心から望みます。

平和が続きますように…

では。

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