株予想

ウクライナ情勢と株価 ①

ウクライナ情勢って、なんで株と関係あるの?

どうして? と言われてもそりゃ困る。
2022年2月時点の株価の動きは、「ウクライナ危機」で毎日振り回されているんだけど、少なくとも東京市場の反応を見ていると、はっきり言って

「その中身なんてどうでもいいっす。」

って印象です。

要は上がったり、下がったりの理由付けに使っているだけだし、ウクライナでドンパチ始まると世の中どうなるのかなんてことは市場関係者の大半は関心ないと思いますよ。
懸念されるのは「ウクライナ情勢による地政学的リスク」なんだそうですが、私にはこの言葉の意味、それがどんなものなのか全くわかりません。
コメントしてる本人もわかって使ってるんだか…

株式のトレーダー(毎日売り買いしている人)にとっては、「上にも下にも動いてくれない」のが一番困るわけです。
動いてさえくれれば上がっても下がっても理由は後でくっつければいいので、今のウクライナ情勢は正直「ネタ」でしかないですね。

実際、2月17日の東京市場の午後の取引は始まった頃までは「上がりはしないけどそこそこの動き」でした。ところが13時頃に「ウクライナが砲撃した」というロシア側のニュース(真偽不明)で一気に380円近く下がったわけです。(AIのプログラムが作動したとも言われていますが。)
同じ時間にマーケットが開いている中国はウクライナ特需ー軍需産業株が買われて株価上昇、お隣の韓国も値上がりして終了。
案の定、夕方の東証株式ニュースは「砲撃」について一言も触れていません。

もういい加減うんざりですね。
うんざりついでにもう一つツッコミ入れますが、そもそもウクライナ国境にロシアが軍隊移動させたのは2021年暮れです。
それなのにニューヨーク市場は年末に最高値、年明け(今年2022年)3日にその最高値を更新してるんですね。
一体何なんでしょうね???

これがこれまで私が何度も書いてきた「マーケット(株式市場)のことはマーケット(株式市場)が決める」というやつです。

さてグチはこれくらいにして…

一応ロシアの同盟国であり、ウクライナとも国境を接しているベラルーシの動きについて私の知りうる限りのことを書いておきます。

・2月10日から20日まで、ベラルーシ国内でロシアと共同軍事演習(”Allied Resolve 2022")中。
・ベラルーシのルカシェンコ大統領はプーチンと急遽2月18日にモスクワで会談することになりました。
・現在ベラルーシとロシアは、西側の経済制裁に備えて協議中。ロシアは支援するスタンスです。
・ルカシェンコ大統領はウクライナ情勢が緊迫化する以前から「隣国を脅すつもりは一切ない」との一貫した態度をとっています。これは現在もブレていません。
・2月16日、ベラルーシ外相は西側メディアを集めて記者会見。あおっているのは西側メディアだとの主旨で皮肉りました。
・同日の記者会見で外相は、ゴルバチョフとの約束破って拡大してきたのはNATOだとの主旨の発言をしています。

まあ、断言はできませんが、ロシアやベラルーシがウクライナに攻め入る、ってのは、よほどでない限りないだろう、と私は考えています。
東側(ロシア、ベラルーシ)は一貫して否定、西側メディアは日に日にエスカレート、そんな印象です。

金利が上がる、原油価格が上昇する…

影響はいくつか考えられますが、もしドンパチ始まってしまったらどのようなシナリオをたどって株に影響するのか、そのロジックというのはまだ明らかになっていません。

さて、長くなるので今回は一旦これで終わりましょう。
次回は「ドンパチ始まってしまったら」どうなるのかを考えてみたいと思います。

では。

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