株予想

ニュースの読み方〜速報・ウクライナ情勢

ウクライナ情勢、よかったね〜 ニューヨークも大幅高だし。日本株もこのまま上がってくれるかな。

そう簡単な展開にはならないと思いますよ。

昨晩のニューヨーク市場は422.67ドル高、34988.84ドルで終了しました。
まずは今日の東京市場は上昇して始まるでしょう。

北京オリンピック期間中にもロシアがウクライナに侵攻すると言われていました。
私は絶対にないと思ってたけど…(理由はまた機会があればゆっくりお話しします)
この記事を書いているのが令和4年2月16日の朝7時。

シカゴの日経平均先物はいま27,400円。昨日の日経平均終値から比べると535円高。
おそらく今朝の日経平均は27,200円〜27,400円の水準からスタートでしょうね。

これが過去記事で書いた「日経先物CME」を使った予想です。

考えられる展開は二つあります。

・朝方高く始まり27,300〜27,400円付近で売り買いが交錯したあと(「もみ合ったあと」と言います)大引け(15時)にかけてさらに上昇。
→この場合は「ウクライナ情勢の緊張感が後退し、安心感から幅広い銘柄に買いが入った。」という解説になるでしょう

・朝方高く始まったが27,200〜27,400円付近で売り買い交錯したあと戻り売り(高値で買った人が値段が戻ってきたので一旦売却)圧力で27,000円〜27,100円で終了。(場合によっては前日ぼほ変わらずの水準か最悪前日比マイナス)
→「ウクライナ情勢の緊張感が後退し、ニューヨーク高を好感して朝方高く始まったものの、世界的な金利上昇やコロナの影響の警戒感から大引けにかけては伸び悩んだ。」という解説になるでしょう。

「ウクライナ情勢懸念」でニューヨーク株は3営業日で1,200ドル以上下げています。
昨晩一日で422ドルの戻し。 これまで下げてきた原因が本当にウクライナ情勢なのだとしたら、理屈から言えば1,200ドル戻るはずです。
でも株式市場というのはそう簡単にはできていないんですよね。

この下げ局面で打診買い(だしんがい:「とりあえずこのへんでちょっと買っとくか」という買い)入れた人はこの戻りで売りますからね。

私の見解をまとめます。

・日経平均は中期的に下げ傾向。
・ウクライナ情勢の懸念が和らいで投資家心理としては「まずは一安心」
・下げ傾向ではあるものの28,000円〜28,500円くらいまでの戻りはありえる。
・戻りがあったとしても、1ヶ月〜3ヶ月先まで見ると25,500円〜26,000円までの下げは可能性あり。
・当面の投資方針としては、あくまで下に大きく振れるタイミングで打診買い、自律反発(じりつはんぱつ:売られ過ぎのリバウンドで株価が上昇すること)のタイミングで売り。

ってとこですね。

たしかにニュースによって市場は動きます。
ただこれまでお話ししてきたように、市場を動かすのはニュースでなく投資家の資金です。市場のことは市場で決まる。

買う人が売る人よりも多ければ株は上がる
売る人が買う人よりも多ければ株は下がる

投資家の心理、行動で市場の価格は決まります。

ウクライナ情勢についてはいいニュースには違いありません。
問題はこのことによって何がどう変化するのかを考えないといけないですね。

ちなみにウクライナ情勢を受けての反応は
・原油は92.35ドル(+0.29)  ここのところの原油価格上昇の要因に「ウクライナ情勢緊迫」があったはずなんですがね…
・為替の円ドル相場は 115.62円(前日比変わらず)
です。

私は日本株については当面「中期的に下げ傾向」の前提で投資方針を考えます。

では、とりあえずこのへんで。

 

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