【今週予想される動き】
・相変わらず「ウクライナ」「アメリカ金利」を言い訳に27,000円を挟んで一進一退の動きとみます。
・日経平均株価は上がっても27.500〜27,600円で頭打ち、下は先週末に付けた安値26,792円がメドと考えます。
・仮にウクライナの懸念が後退し、心理的に安心感が広がれば2月10日高値27,880円を試しに行くと思います。
これを抜ければ3月上旬に向けて28,000円〜28,200円どころ。
・逆にウクライナ懸念がくすぶりNYが下げてきた場合、2月15日に付けた安値26,724円を割り込むようだと26,500円まで、さらに3月上旬に向けて一段安の25,500円水準もありえます。
【今後の方向性】
◯テクニカル面
週末18日の東京市場は前日のNY安に引きづられて安く始まりましたが2月15日に付けた安値26,724円を割り込まず26,792円でなんとか踏ん張りました。
午前取引の後半から持ち直したのはこの心理的効果が大きかったと思います。
したがって上に行く場合は2月10日高値27,880円を上回れるか、下に行く場合は2月15日に付けた安値26,724円手前で踏ん張れるかが今週のポイントです。
◯個別材料
今週は21日(月曜日)NY市場は休場(三連休)、東京は23日(水曜日)が天皇誕生日で休場となります。
18日夜のNY市場取引時間中まではウクライナに関するバイデン発言や砲弾が飛んだ、いや飛ばない、軍隊減った、いや増えてる、というニュースがポンポン飛び交っていたのに、この週末全くそのようなニュースは聞こえてきません。
実際武力衝突が起こるかどうかは全くわかりませんが、少なくとも正確かつ客観的なニュースでない限り一喜一憂する必要はないと思います。
ちなみに
・ロシアとベラルーシの軍事演習は本日20日で終了。
・18日のプーチンとの会談後に行われたルカシェンコのコメントは、「ロシア人とベラルーシ人は誰もこれ以上の緊張と混乱は望んでいない。」「西側諸国のリーダー・政治家は『病的に有害』。」
・軍事演習のためロシアからやって来たミサイルシステムはそのままミンスク郊外に配備が決定。
となっています。
同じニュースでも東側から見ると面白いですね。
銘柄物色の傾向としては
- 東証1部の好業績、高配当の銘柄に資金が向かう
- 安値更新が続くマザーズ市場などで、下げすぎのリバウンドを拾う動き
- 個別の材料をもとに小型株銘柄を循環して買う動き
が継続すると思われます。
また緊急事態宣言解除でしばらく静かだったコロナの話題で、コロナ関連の循環物色が続いていくと予想します。
まだオミクロン株の影響が正確に企業業績に反映されてはいない中で、好調とされる食品メーカー、衛生用品関連、家電品、ケーム関連、物流関連は折りに触れ買われる展開になると思います。
(了)