株指南

「平均株価」って何だ??? その弐

・東証一部2,183銘柄のうちのたったの225銘柄の動きが日本の株全体の動きと言えるんか??
・日経平均株価が〇年◯ヶ月ぶりの高値とか言うけど、オレ様の持ってる株は買った値段にほど遠いぞ!

はい、この二つのご指摘、おっしゃるとおりです。
これはこれから株投資を始める人、株投資の経験が浅い人がとかく陥りやすい罠なので、しっかりと説明していこうと思います。
結論から言うと
・たしかに日経平均の値動きが必ずしも市場全体の動きを示しているわけではない。(ご指摘どおりです。)
・ゆえに日経平均が2割上がったからといって自分の持っている株が2割上がる保証はない(逆もあります。)
ということは言えます

カラクリをご説明しましょう。
今は懐かし民主党政権時代、日経平均は10,000円を割り込んで実にさえない動きをしていました。
その後自民党政権に戻ると、2013年からアベノミクスなる政策で「異次元の金融緩和」というのが行われて、日経平均株価はあれよあれよという間に20,000円を回復しました。
実はこのとき何をしたかと言うと、「日銀によるETFの買い入れ」という作戦で株価を無理やり押し上げたわけです。(もちろんそれが全てではないけれど。)
「日銀によるETFの買い入れ」の意味はわからなくて大丈夫ですので説明は省きます。 説明は正確ではありませんが、ざっくり言うと、「日経平均が上がるように日銀がバカスカ株買った」わけです。
その後2016年にかけて平均株価が15,000円を割り込むと、またもや日銀が資金枠を増やして、日経平均が上がるようにバカスカ買いました。力技ですねえ…

日経平均株価が上がり続ければ、他の株もつられて上がります。株式市場の雰囲気は明るくなるから、投資家も安心していろいろな株を買えますよね。
そうしてみると日銀の作戦は一定以上の効果はあったわけですが、そのやり方があまりに露骨だったために、日経平均株価だけが独り歩きして225銘柄以外は日経平均についていけないわけです。

だから、日経平均がこんなに上がっているのに自分の買った株はいっこうに上がらない、という事態が起こってしまったわけですね。

じゃあ、こうした「置き去り」の事態を防ぐにはどうしたら良いんでしょうか。
・日経平均株価に採用されている代表選手225銘柄の中から選ぶ。
・日経平均株価に採用されている代表選手の控えメンバー(225銘柄には入っていないけれど、225銘柄と同じ業種・ほぼ同じ規模の会社)を選ぶ。
方法はこの二つです。

では次回もこの続きをお話しすることにしましょう。
ではでは。

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