株指南

銘柄探しのヒント

前回記事で売り上がり、買い上がりのお話をしたんですが、どちらの場面でも「安いときに買い仕込んでおく」ことが前提でした。

手法としてはわかるんだけど、じゃあその仕込んでおく株ってのはどうやって見つけるの?

って話になりますよね。私もそう思います。

ネット広告によると、こうした銘柄は「私の開発した秘密の方法」とやらで見つかるらしいのですが、最後は、それを知りたければ都合何十万払って会員になってね、ってところに落ち着くので、結局自分で考えるしかないわけです。

そんな中でYouTubeをみてたら、ある先生が出てきて儲かった自慢話を始めるわけです。
これが意外なヒントになりましてね。今日はこのお話をしようと思います。

「私が30年間の投資経験で培った経験をこの手法に凝縮させましたあ〜」
「私の生徒さんも皆さんこの株で利益を上げたんですう〜」

はいはい、わかりましたよ、と思って動画を止めようとしたらチャートで解説し始めるので。どんなテクニカル指標使うのか一応確認、と思ってみ続けたんですね。

チャートの解説はありきたりのものでなんてことはなかったんですが、先生はその会社のことにやたら詳しい。
その先生は、

・そのときの世の中の傾向(流行り)を知っている。
・その業界の動向をよく知っている。新商品の発売とか。
・同業他社との比較から連想で狙いの銘柄を定めている。
・ある程度銘柄を絞ってその銘柄の習性をつかんでいる。

んですよ。

過去記事【 経済指標と株価 】で私は、経済指標を見るくらいなら、渋谷や原宿を歩いて世の中のトレンドをつかんだほうがいいんじゃないの? と書いたんですが、これを思い出したわけです。
ホントに渋谷や原宿に行け、ってことじゃないんですけども、考えてみたら、テレビやYouTubeのCMや、ネットの商品広告とか、インスタやツイッターのトレンドで世間が何に関心持ってるかが簡単に拾い出せますよね。そこにヒントが落ちてるんです。

銘柄を探し当てる力というのは、何気なくこれらのメディアやSNSを眺めていて「ピンとくる力」なんじゃないのかなあ、と思うわけです。
そこから様々な連想が生まれる、それで「この会社ってどうなのかな」というところまでたどり着く、その先はいつもの銘柄選定の手順で確認する、ってことなんじゃないのかな、と。

この先生はコロナで自粛ムードになったときに、人がどう行動するか、ということからスタートしてるんですね。もちろんコロナ特需を材料にして上がる株はありましたが、コロナで需要が増すであろう業界に目をつけたわけです。ここまでは誰でもやります。

この先生はそこから業界のことをしっかり調べてるんですね。その業界の銘柄がどんなときに買われたのか、どこの会社がどんな商品を出すのか、株価の習性はどうか。
そこから「じゃあこれも買われるはずだよね」と連想を働かせているわけです。そこからは私がいつもお話している手順、市場全体の方向性、株価の傾向、企業業績、株価の位置を確認してGOサイン出してます。

何も特別なことはしていないんですね。世の中の流れを理解して連想を働かせただけなんですよ。

もう一つ、この先生がポロッと口にしたのが、ある程度なじみの銘柄が決まっていて、そのタイミングを狙っているということでした。
実はこの銘柄も過去に売買経験があるとのことなんですね。

私も過去に売り買いした銘柄や証券会社時代の懐かしの株というのは全部株価サイトに登録しています。
長い間みていますから、もうそろそろ買われる頃じゃないのかな… というのを感じる時があるんですよ。

スクリーニングやランキング(これも有効な方法ですよ)に頼らなくても、よくよく考えたらこの方法で十分利益取れるよね、といまさらながら感心した次第です。

今日のタイトルは「銘柄選び」ではなくあえて「銘柄探し」にしました。
仕手株のような短期急騰銘柄を探し当てるのは砂漠でダイヤモンドを探すようなものです。

何を買うのか、銘柄探しのスタートはこうあるべきだと実感しています。

では、今日はこれで。

 

-株指南
-, , ,