平均株価ってそもそもなんの意味?
毎日ニュースで「今日の平均株価は…」って流れてるけど。
はい、そのとおりですね。
わかりそうでわからない。
平均株価っていうのは、「日経平均株価」のことです。
今日はこのお話しをしましょう。
まず、日本には4箇所に
証券取引所(しょうけんとりひきしょ:株の売買が行われるところ)
があります。
東京、名古屋、札幌、福岡、この4箇所です。
そしてそれぞれの証券取引所では、大雑把に言うとその会社の規模によって
さらに市場一部、市場二部… のように、売買の市場が分かれます。
ちなみに東京証券取引所第一部(=東証一部)では、
令和4年2月10日現在で
2,183銘柄(めいがら:取引所で株が売買されている会社〈の名前〉)
が売買されています。
日経平均株価というのはこの東証一部市場の2,183銘柄の中から、
業種が偏らないように抜き出した225銘柄の株価の平均のことです。
つまりざっくり簡単に言うと、
「東京市場(=証券取引所)の代表選手225銘柄の株価の平均」で、
「この平均株価を見れば東証一部全体の動きが(なんとなく)分かる」のです。
なぜかと言うと4つの証券取引所の中でも
東証一部がダントツに規模が大きいので、
東証一部の代表選手225銘柄の平均を見れば、
日本の株の動きまでもが(なんとなく)分かるわけですよ。
ちなみに「日経」って言葉がアタマに付くのは、
日本経済新聞社が毎日算出しているからです。
これが「日経平均株価」の仕組みです。
実際は225銘柄の株価を全部足して単純に225で割る、
という計算方法ではなくて、
これもまたざっくりいうと、
225銘柄の株価を全部足して、ある「除数」で割って算出されます。
除数は令和4年2月10日現在「28.373」ですが、これは日々変動します。
除数の何たるかは知らなくていいので、「そういうもんだ」と思ってスルーしてください。
さて、ここでピンときたあなた、そう、あなたは鋭いです。
・東証一部2,183銘柄のうちのたったの225銘柄の動きが日本の株全体の動きと言えるんか??
・日経平均株価が〇年◯ヶ月ぶりの高値とか言うけど、オレ様の持ってる株は買った値段にほど遠いぞ!
最初の質問は、その疑問どおりです。
「全体の動きがなんとなくわかる」だけで、必ずしも全体の動きとは言えません(もちろん言えるときもあるんだよ)。
二番めのご指摘は… いやはやご愁傷様です。
でも大丈夫、あなたのお仲間は日本全国たくさんいらっしゃいます。
次回はこのお話しを詳しく解説します。
これから株を始めようと思っているあなたが同じ罠にかからないように…
それでは。
本日の証券用語
- 証券取引所 しょうけんとりひきしょ:株の売買が行われるところ
- 銘柄 めいがら:取引所で株が売買されている会社、もしくは会社の名前(=銘柄名 めいがらめい)