テンバーガー？ 新しいハンバーガー屋さん？？
違いますっ！ テンバーガーじゃなくてテンバガーですよっ！！
ちゃんとした株の話です！！
ネット見てるとたまに「テンバガー」「テンバガー投資」という言葉を見かけます。
テン＝10
バガー＝野球用語では「塁打」
10塁打なんてないんですが、それくらい上がるというたとえで、株価が10倍くらいになる銘柄のことをいいます。
私も最初はハンバーガーの名前か、ハンバーガー屋さんの株のことを想像しました。ハズカシイ…
じゃ、今日はこのお話をば。
ネットの無料投資セミナーとかの釣り文句で、株価が10倍の銘柄続出、なんてのがありますけれども、はたしてそんなのあるんでしょうか？
あります。 見つけるのが難しいだけ。
実はテンバガー投資、株価10倍を目指す方法というのは二通りの方法に分かれます。
①材料株、急騰銘柄を短期投資で狙う。
この方法だと、前回記事【その株キケン！ 爆上げ銘柄の末路…】で書きましたが、相応のリスクがあって思惑が外れたら痛い目にあいます。
見つけやすいという長所はあります。ただ目に留まった段階ではすでに株価の位置はある程度高い位置まできていますよね。
あとから振り返ると安値から高値まではたしかに10倍になってるんだけど、実際は急上昇場面で「飛び乗り、飛び降り」するので期待した通りの利益にはならないでしょう。
テンバガー銘柄に乗れても10倍の利益を出すのは至難の業です。
考えられるのは100円台、100円以下のボロ株を狙う方法です。業績が悪く株価は低迷していても、急に黒字転換したりするとそれだけで10倍に化けたりします。
②成長著しい会社の株を中長期で持ち続ける。
比較的若い会社がどんどん成長していって、株式分割や増資を繰り返し、株価も上がって財産が増えていく、というケースです。長期保有が普通です。
業績の裏付けもあるし配当も増えていきますから持ち続けても安心感があります。
見つけ方としては時価総額が低く、業績変化率が高い銘柄です。東証1部ではなく、2部やマザーズ、JASDAQ市場から探し出すのが正攻法です。
またネット情報だけでなく、街の元気なお店や流行りのトレンドから成長力の高い企業が見つかることもあります。
ただ上がっても売らないという辛抱が必要です。3年とか、5年とか、気がついたら財産が10倍になってた、という時期まで持たないといけません。
ユニクロのファーストリテイリングは1998年6月の1,050円から2021年3月の上場来高値110,500円まで100倍以上になっています。ナットクですよね。
それでですね、一番の問題は「あなたその銘柄、買えますか？」ってことなんですよ。
①のパターンの銘柄は勇気さえあれば買えます。10倍は無理だけど2倍なら可能かもしれません。しかも短期で。
問題は②ですよ。理屈はわかります。持ち続けたら実際そうなってたってのもわかります。
じゃ、いまあなたが30万円の予算で株投資を始めようとしている、そんなときに「この株5年後に10倍になるから買いませんか？」と言われて買いますか？
あなたがほしいのは毎月の利益ですよね…
実際にテンバガーは存在しますから、あなたの資金の性格や投資方針に合致するのなら、是非買って持ち続けてみてください。
株式市場には5年後、10年後のスター選手がたくさん控えていますから。
さて、今日はこれくらいにしましょうか。
では。
