株式ニュースで言っていることがだんだんわかるようになってきました。
そうですか。それはいいことですね。
赤ちゃんが言葉を覚えていくように、これからもっとわかるようになってきますよ。
市況ニュースや速報を見聞きしていると、その独特の言い回しに気づくと思います。
これから株を始めようとしている人にとっては、それだけで「なんかハードル高いな〜」って感じてしまいますよね。証券会社に入社した私ですら、最初はそう思いました。
正直全然難しくないです。誰に教えられるでもなく、自然と身についていきます。
これまでの記事で大切な証券用語は最後に整理していますが、今日は
「だいたい分かるけど、説明しろと言われたら面倒」
な証券コトバを説明していきたいと思います。
ではさっそく。
《主要銘柄・主力銘柄》
株式市場を代表する銘柄。どの企業という定義はありません。「誰もが知ってる大企業」「日経平均構成225銘柄の中の企業」くらいでいいでしょう。
《戻り売り》
高値で買った人が、株価が戻ってきたので、やれやれ、といって売ること。
《買い戻し》
信用取引で空売りした人がで買い決済すること。(これはまた別記事書きます。) 一旦売った人がまた買い直す場合でも使われます。
《値ごろ感》
ぼちぼち買い頃かな〜。 買いやす値段になってきたな〜。
《先高感・先安感》
先行きの見通し。あくまで主観です。
《割安感・割高感)
これ、ちょっと安く(高く)ね? この株… の状態
《不透明感・先行き不透明》
これからどういう展開になるか予測つかない… おもに下がるときに使います。
《上値・下値》
今付いている値段よりも上の値段、下の値段。
《上値を追う》
株価が上昇すること。
《下値を探る》
どのあたりが安値になるかを予想すること。
《小幅高・小幅安》
ちょい高、ちょい安。
《反発・反落》
下げ局面で株価の向きが反転して上がると反発。上げ局面で反転して下がると反落。
《小反発(小幅反発)・小反落(小幅反落)》
下げ局面でちょっとだけ反発すると小反発。上げ局面でちょっとだけ反落すると小反落。
《急反発》
急に大きく反発すること。「急反落」はあまり使いません。下がる場合は単に「急落」。
《自律反発》
チャート上などから判断して下げすぎの状態が修正されること。積極的に買われたわけではない場合に使います。「自律反発の域を出ない」など。
《強含み・弱含み》
市場全体や銘柄の動きがしっかりして下がりにくい状態が強含み。力強さがなく上がりにくい状態が弱含み。
《堅調・軟調》
市場全体や銘柄の足取りが力強く下がりにくい状態が堅調。弱々しく上がりにくい状態が軟調。 強含み・弱含みと同じ。
《底堅い》
売り優勢でもなかなか下がらない状態。
《小幅続伸・小幅続落》
小幅高・小幅安 と 続伸・続落を組み合わせたコトバ。
《買い先行・売り先行》
買い注文が売り注文よりも多い状態が買い先行。その逆が売り先行。・
《買い優勢・売り優勢》
買い先行・売り先行 と同じ。
《続伸・続落》
昨日に続いて株価が高くなること。安くなること。
《相場》
市場全体の状態。相場が良い・悪い というふうに使います。 全体の株価を指す意味でも使われます。
《地合い》
市場全体の雰囲気。相場の雰囲気。 地合いが悪い、など下げの場面で使われることのほうが多いです。 相場の地合い、というふうにも使います。
《打診買い》
この先どうなるかかわからんけど、とりあえずこのへんでで少し買っとくか…
《押し目・押し目買い》
下げ局面で株価が大きく下がったとき。そのときに安値を狙って買うこと。
《利食い売り》
利益を出して売ること。
《利益確定売り》
この先どうなるかかわからんから、利益出てるうちに売っとくか…
《下げ渋り》
下がってはいるけれどもなんとか持ちこたえている状態。
《天井を付ける》
当面の最高値をつけること。その後下がってなかなか上がらないときに使います。〇〇円が天井になってその後下落… など。
《下げに転じる》
反落すること。
《底を打つ》
当面の最安値をつけること。その後上がり始めたときに使います。〇〇円で底を打ってその後急上昇… など。
《上値メド・下値メド》
上昇局面、下落局面で このあたりまで上昇しそう、このあたりまで下がりそう、という予想値段。
《上値余地》
上値メドの値段まであとどれくらい?
《上げ幅・下げ幅》
上昇・下落の度合いを表現するときに使います。 下げ幅が拡大した… など。
《売りに押される》
売り優勢になって下がっている状態。
《嫌気・好感》
ニュースをネガティブにとらえると嫌気、ポジティブにとらえると好感。
《短期筋》
短期売買をする人たち。短期的な見通しで売買判断を行う人たち。
《もみ合い》
売りと買いが交錯して株価が上下を繰り返す状態。
《下押し》
株価が下がること。
《高安まちまち》
高くなった銘柄数、安くなった銘柄数が同じくらいで、上げ・下げの傾向がない状態。
《方向感》
上げ・下げの見通し。
《寄り前》
寄付き前。午前と午後の取引開始前の時間帯。
《引け》
午前とその日の取引終了時刻。通常はその日の取引終了時刻 15:00 をさします。
《引け値》
終値と同じ。午前とその日の取引終了時刻の値段。通常はその日の終値をさします。
《高値更新・安値更新》
過去や直近の最高値を上回ると高値更新。過去や直近の最安値を下回ると安値更新。
《上値が重い》
買い注文が多くてもなかなか株価が上がらない状態。
《重荷になる》
ある原因によって株が上がりづらくなっている状態。大量の戻り売りが重荷になって… など。
《節目》
チャートなどテクニカル指標から割り出した上値、下値のメドで、株価が上げ下げする転換点になりそうな値段。 節目の500円を下回った…など。
《下値抵抗ライン・上値抵抗ライン》
下げ局面で踏ん張ってくれる値段。上げ局面で天井になりそうな値段。意味合いとしては「節目」に近いです。これもチャートなどテクニカル指標から割り出します。
《目標達成感》
株価の目標値・上値メドの値段まで到達した。やれやれ…
《一段高・一段安》
株価が上昇して高値でもみ合ったあと、更に上昇するのが一段高。 下落局面で下げ渋ったあと、さらに下がるのが一段安。
《大台乗せ・大台割れ》
キリのいい株価をい上回ると大台乗せ。キリのいい株価を下回ると大台割れ。日経平均30,000円の大台乗せ… 30,000円の大台割れ… など。
《大台回復》
大台割れしたあと再び大台乗せすること。
だいたいこんなところでしょうかね。
信用取引に関連するコトバも多いですが、それはまた信用取引の記事を書きますのでそのときに参考にしてくださいね。
どうですか?
結論を言うと、
「難しそうに言ってるけど中身はたいしたことない」
ってことですね。私はそう思います。
でもね…
この言葉を駆使するとアナリストとかが書く文章短くて済むんですよ。
インタビューとかのコメントもコンパクトにまとまる。
そんな効用もあります。
さあ、これであなたも今日から株の専門家ですね。