株指南

スクリーニング ③ 配当利回り

結構高い配当金出してる会社があるって聞いたけど、ホント?

ホントですよ。貯金してるよりよっぽどいい。長期保有して毎年配当金もらってる人も多いですよ。

そうなんですよね。
・買った値段より上がってるけど売らずに持っていよう
・買ったか株が下がっちゃったんで損して売らずに上がるまで気長に待とう
こういうケースでは半年とか年単位で同じ株を持ち続けることがしばしばあります。

そうすると、持っている銘柄の会社から配当金がもらえます。

前々回の記事で行ったスクリーニングで私は、配当利回り2%以上で条件設定をしましたが、Yahoo!ファイナンスアプリではすでに「人気の高配当銘柄」として配当利回り5%以上の銘柄をスクリーニングしています。

上がる銘柄を探すのは苦労(苦痛)が伴いますが… 配当金の高い銘柄はスクリーニングすればすぐ探し出せるんですよね。

では詳しくご説明しましょう。

配当利回りというのは、受け取る配当金の額が投資金額(買った金額)の何%でまわるか、という数字です。
貯金の利子に例えるとわかりやすいですね。

Yahoo!ファイナンスアプリでは「配当利回り5%以上」の銘柄が全市場で26銘柄もあるんですね。(令和4年2月10日現在)
もちろんスクリーニングしたときよりも安い値段で買えれば配当利回りは高くなります。

いまどき5%でまわる貯蓄商品なんてどこの金融機関を探してもありませんよね。
私は2%でスクリーニングしましたけれど、今の低金利時代では2%でもかなりの利回りです。

あなたもぜひ配当利回りを指定してみて、どんな銘柄があるか調べてみましょう。
高配当の銘柄というのはそれだけ企業の業績が良いわけだし、株主を大切にしているというあらわれですから、買うタイミングさえ間違わなければ絶好の長期保有銘柄と言えますね。

でもここでちょっと注意してもらいたいことが4つあります。ちょっと、というか、ものすごく重要なことなんですけど… それは

①配当金にかかる税金
②中間決算がある場合
③配当金・株主優待の権利確定方法
④配当がもらえる時期

です。

まず①配当金にかかる税金 から説明しますね
配当金には税金がかかります。20.315%源泉徴収で差し引かれます。(金額にかかわらず確定申告は不要です)
ですから「配当利回り5%」といっても税金引いて、買うときの手数も計算して… って考えると実際には4%を下回ります。
ここはしっかり覚えておいてほしいです。

さりとて… 先ほどもつぶやいたように、今の御時世、1%、2%なんて利子がつく貯蓄商品はないですからね。貯蓄商品以上の利回りがあって、値上がりで利益も狙える、と考えれば長期の資産運用として最適ではないでしょうか。

次に②について。
多くの会社が中間決算を行います。そして中間決算と本決算の際に配当を出すケースが多いです。
この場合、配当金は2回に分割して支払われます。
ややこしいことに中間決算を行う場合でも、本決算の時にだけ満額支払うケースもあります。
企業情報で調べられますから、買う際はよく確認してくださいね。

次に③についてです。これ一番重要。
高配当の銘柄を買ったからといって、買ったらすぐ配当金がもらえるわけではありません。

どういうことかと言うと、配当金の権利を得るためには、その会社の決算月末に株主として登録される必要があるわけです。
あなたが配当を確実に受け取ろうとするならば、その会社の決算月を調べて、決算月の月末までに受け渡しを終えないといけないわけです。

「月末までに受け渡しを終えないといけない」というのはどういうことか説明すると

まず株式の売買をすると、その決済は売買した日を含めて3営業日目に行われるというルールがあります。
月曜日に株を売買すれば水曜日
木曜日に株を売買すれば月曜日
が決済日です。買う場合は普通証券会社に前払いしますからあまり決済日は気にしませんが、売却代金を受け取る場合はこの3営業日めにならないとお金を受け取れないわけです。
これが受渡日(決済日)です。

そこで株主として登録してもらい、配当金を受けるためには、決算月の最後の営業日までにこの受渡・決済を終える必要があります。

仮に決算月の末日が金曜日だとすると

29日(水) 買付最終日(権利最終日)
30日(木)
31日(金) 受渡日(決済日)

ですし、末日が月曜日なら

27日(木) 買付最終日(権利最終日)
28日(金)
29日(土)
30日(日)
31日(月) 受渡日(決済日)

末日が日曜日なら

27日(水) 買付最終日(権利最終日)
28日(木)
29日(金) 受渡日(決済日)
30日(土)
31日(日)

となります。買うのが遅れると配当が受けられませんので十分に注意してくださいね。
また今この株を持っている場合は、上のカレンダーの買付最終日以前に売ってしまうと権利を失いますのでこれもご注意を。
権利さえ確定すれば、すぐ売ってしまっても配当は受けられます。上のカレンダーであれば買付最終日に買って翌日すぐ売ってもあなたに権利は残ります。

最後の④ですが、配当金を受け取れるのは決算月から約2ヶ月後、遅い場合は3ヶ月後です。
決算に間に合うように買っても、すぐもらえるわけではないんですね。売ってしまって忘れた頃に配当金がきた、なんてことがよくあります。

さて、ちょっと長くなりましたが、上にあげた注意点はとても重要ですので、今は覚えなくていいですが、配当狙いで買付する際はぜひ確認してくださいね。

 

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