ところで株ってどうやって買うの?
そうですね… これがわからないと株投資が始められませんからね。
では今日は株の始め方、株の買い方を、実際の手続きに沿ってご説明したいと思います。
手順は次のとおりです。
①証券会社で口座を開設する。
②証券会社のアプリをスマホにインストールしてパスワードなどの初期設定を終える。
同時にパソコンでも証券会社のサイトにアクセスしてパスワードなどを入力しておく。
③買いたい株を選ぶ。
④買いたい株が決まったら買付に必要な概算金額を証券会社の口座に入金する。
⑤スマホの証券会社アプリ、またはパソコンの証券会社サイトから注文を出す。
⑥スマホアプリやパソコンサイトから送信した注文が証券会社を通って証券取引所に届く。
⑦売買成立。
⑧スマホアプリやパソコンサイトに売買結果が反映される。
ざっとこんな感じですね。では順に詳しく見ていきましょう。
①証券会社で口座を開設する
まず証券会社に口座を作るところからスタートです。
証券会社は大きく分けると
・店舗がないネット証券
・全国に支店を構える総合証券
があります。
どちらがいいか迷うかもしれませんが、どちらも口座開設手続きはネット上で完結しますし、自分で情報を集めて自分で注文するのであれば変わりはないです。基本どちらでもOKです。
ただしネット証券のほうが売買の際の手数料は安いですね。
ネット証券の中でも大きな差はないのでどこでも大丈夫です。あとはあなたの好みです。
ただ、自分でネットから注文するのに自信がない(操作に自身がない)、担当者のアドバイスを受けながら株を買いたいという場合は総合証券会社の支店に出向いて口座開設手続きをするのが良いでしょう。
支店で無料セミナーや相談会が開催されたり、貯蓄型など株以外の金融商品が豊富といったメリットがあります。
銘柄を勧誘されるのでは??? されます。 でも大丈夫です。 ここは担当者との信頼関係ですので、納得いくまで説明を受けてください。
②スマホの証券会社アプリやパソコンサイトで初期設定を行う
ネット上の口座開設手続きや支店での口座開設手続きを終えると、1週間ほどでID,仮パスワードが記載された書類が書留で届きます。
そのIDとパスワードを、ダウンロードしたスマホアプリやパソコンサイトに入力してログインすれば売買の準備は完了します。
ログインしないと見られない情報や独自の機能もこれで使えるようになります。
③買いたい株を選ぶ
これはこれから別記事でしっかり説明していきますね。すでにこれまでの記事でいくつかご紹介しましたので、まだご覧いただいていないのであれば過去記事を参考にしてください。
④買付に必要な概算金額を証券会社の口座に入金する
株には銘柄ごとに「何株単位で買えるか」が決まっています。
過去記事でご紹介した「Yahoo!ファイナンスアプリ」でも確認できます。
Yahoo!ファイナンスアプリでの確認方法は
買いたい銘柄を検索 → 銘柄の概況ページが表示される → 上部にある「企業情報」をクリック
→ するとその会社の基本情報が出てきますので、その中の「単元株数」を見てください。
先日例に上げた小田急電鉄であれば単元株数は100株と表示されています。
つまり100株単位で買うことができる、ということですね。
その株を買いたい値段 ✕ 買いたい株数 ✕ 1.05
の概算金額を証券会社の指定口座(サイトや書類に書かれています)に入金します。
この1.05というのは買うときの証券会社手数料に加えて、買いたい値段よりも少し高い値段で買ってしまった場合のことを考えて5%くらい上乗せして入金しておく、ということです。
もちろんもっと多い金額を入金しても大丈夫です。
⑤注文を出す
いよいよ注文です。
スマホアプリの注文画面、またはパソコンサイトの注文画面で
・買い、売りの区別(ここでは買いですね)にチェック
・銘柄名または銘柄コードを入力
・株数を入力
・指値(又は成行)を指定 指値の場合は指値を入力
・確認ボタンを押して注文内容を確認
・注文ボタンをクリック!
これで注文完了です。
証券会社の担当者を通して注文する場合は、担当者に注文の内容を伝えて、担当者から注文を出してもらいます。これで完了です。
担当者はあなたの注文内容を伝票に書き、支店の端末に注文内容を入力して注文送信します。
ここで指値(さしね)注文と成行(なりゆき)注文について説明しますね。
指値注文というのは「この値段で買いたい」と指定・入力して注文することで、その買いたい値段が「指値」です。
成行注文というのは「今付いている値段あたりならいくらでもいい」と成り行き任せの注文をすることです。
*指値注文と成行注文のメリット、デメリットは次回の記事でご説明します。
⑥注文が取引所に届く
あなたのスマホ、パソコンから出した注文は、一旦証券会社に届きます。
そして証券会社から取引所に注文が送られます。
ネット環境にもよりますが、この間、時間にして約10秒〜20秒です
証券会社の担当者に注文を依頼した場合は、注文を伝えてから担当者がその内容を伝票に記入して、端末に入力してから確認・送信しますので、この間5分〜10分かかることもあります。
(担当者が伝票書いている間に別のお客さんから電話が入って、注文出すの忘れてしまった… なんてことありましたねえ… 笑えない話です)
⑦売買成立
取引所に届いた注文は即時処理されます。
売買は瞬時に成立します
⑧スマホアプリやパソコンサイトに売買結果が反映される
売買が成立すると、スマホアプリ、パソコンサイトに結果が配信されます。
これもネット環境に左右されますが、売買が成立してから30秒ほどで配信されます。
ですので早ければ注文送信してから結果が配信されるまで約1分ほどです。
(市場のシステムや売買の多少によって、大きく遅れることもあります)
証券会社の担当者に依頼した場合は、売買結果は支店の端末に配信されます(こちらも売買が成立してから約30秒ほどで配信されます)ので、担当者からの連絡を待つか、あなたから担当者に問い合わせしましょう。
どうでしょう、口座開設から初めて株を買うまでの流れ、イメージつかめましたか?
次回は指値注文と成行注文について詳しく説明しますね。
★本日の証券用語
・指値注文 さしねちゅうもん:「この値段で買いたい」と指定・入力して注文すること。
・指値 さしね:指値注文する際の買いたい値段。
・成行注文 なりゆきちゅうもん:「今付いている値段あたりならいくらでもいい」と成り行き任せの注文をすること。