株指南

アナリストコメントの落とし穴

よくアナリストとか評論家ってのがコメント出すけど、あれってアテになるの?

なりません。

なぜでしょうか… それは全部それまで起きた現象の「後解釈」で、予想もありますがそんな先のことは誰にもわからないからです。
もちろん… 毎日ずっと株の動きを見ているわけでないあなたにとって、その日の市場がどんな理由で上がり下がりしたのかは参考になりますが。

アテにならない、っていうのはその「理由付け」なんですよ。

この記事を書いているのは令和4年2月15日。
ニュースの大半はコロナ関連、そしてウクライナ情勢、そしてちょっと北京オリンピック。

2月11日のニューヨーク市場は大幅安、週明け14日も171ドル安と下落。
日経平均も10日まで3日連続高だったのが、11日夜のニューヨーク急落を受けて一時700円以上の下げ。15日も足踏み状態。

どのニュースも「世界的な金利上昇とウクライナ情勢を懸念しての下げ」と報じています。
しかし同時に「現状ではウクライナ情勢の影響は株式相場には織り込まれていない」とも解説しています。

ん? ウクライナ情勢がヤバいから下げてきたんとちゃうんか?

そう思うのは当然です。
下がった理由を全部ウクライナ情勢のせいにしているだけです。下がったらウクライナ情勢が… とコメントすればいい。
上がったら「ウクライナ情勢の懸念が薄らいだ」とか「ウクライナ情勢の影響は限定的との見方」とコメントすればいいだけです。
便利ですよね。
このように株式市場は常に「上がる理由付け」「下がる理由付け」を探しています。言い訳みたいなもんですね。

私はこのブログの最初に、「株が上がる理由、下がる理由」をお話ししました。

株を買う人が売る人よりも少なければ株は上がる
株を売る人が買う人よりも多ければ株は下がる

でしたよね。これ以外ないんですよ。
市場の動きは市場で決まるんです。市場を動かすのはそこで売る人、買う人なんですよね。
決してアナリストや評論家じゃないんです。

それはわかったけど、じゃどうすればいいのよ?

そうですよね。
コメントの中身そのものは重要な情報が凝縮されていますから、参考にするのは良いと思います。
自分で情勢分析する手間が省けますしね。

大切なのはそのコメントを踏まえて、ストーリーを自分なりに整理してみることです。
こうなりそうかな… でもこうなる可能性もあるな…
これで十分です。そこからこれまでお話しした手順で銘柄探しを始めれば良いんです。

素人感覚で十分なんですよ。専門家のような知識は必要ないんですから。

いかがですか?
「情報リテラシーが必要だ」とかよく言われますが、そんな難しいこと言ったって儲かるわけじゃありません。

専門家のコメント、あくまでもご参考程度に。

 

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