昨日の夜、ニューヨーク株がかなり下がったんだって。今朝の日本株はどうなるんだろう…
影響ありますよ。まず安く始まると考えてください。
ニューヨーク市場が急落すると、翌朝の東京市場に必ずと言っていいほど影響が出ます。
特に土日を挟んだ場合、たとえば日本が週末の取引を終えた金曜日の夜にニューヨーク市場が急落したりすると、月曜朝の日本市場がいくらくらいで始まるかは予想もつきません。
今株を持っている人なら、ずるずる下がる前に早めに売って逃げたほうがいいのか迷うでしょう。
これから買おうとしている人は考えていたよりももっと安いタイミングを狙えるかもしれませんね。
逆に指値で買い注文を出していたなら一旦注文を取り下げて様子を見たほうがいいかもしれません。
今朝の日経平均がいくらくらいから始まるかわかったらいいのに…
はい、それを知る方法があります。今日はこのお話をしましょう。
まずは結論から。シカゴに上場されている日経平均の先物価格を見ることです。
簡単です。以前ご紹介したサイト
世界の株価と日経225 https://225225.jp/
をご覧ください。
トップページです。
このサイトは世界各国の株価指数や為替、原油ほか株価に関連するありとあらゆる指数が網羅されています。
画面の一番左下を見てください。
日経先物CMEとあります。これがシカゴマーカンタイル取引所で取引されている日経平均先物の価格なんですね。
(先物がなんなのかはまた機会があればご説明しますが今日はスキップしますね。)
CMEは眠らない取引所です。日経先物225も24時間、土日も取引されています。
東証の取引が終了した午後3時から翌朝の取引開始の午前9時まで、その間に起きた様々なニュースや政治・経済状況の変化を織り込んで取引が継続されます。
ですから朝起きて、この日経先物225を見れば、東京市場がどの位置からスタートするかがわかるわけです。
具体的な例をあげてみましょう
この記事を書いているのは令和4年2月14日 月曜日。建国記念日と土日が連なった3連休明けです。
前の週の木曜日、東京市場は3日連続で上昇して前日比116円21銭高の27,696円21銭で取引を終えました。
しかし日本が休日の11日夜、ニューヨーク市場は 503.53 ドル安の 34,738.06ドルと急落しました。
この日発表された消費者物価指数が予想よりも高かったことで金利が上昇する(金利上昇は一般的に株価にはマイナスです)リスクが高まったこと+ウクライナ情勢への懸念でした。
週明け2月14日の東京市場は朝から売りが優勢となって、390円16銭安の 27,305円92銭 でスタートした後、27,000円を割り込むところまで売られました。
しかし… 日経先物CMEはすでに東京の取引開始前に27,000円まで下がっていたんですね。
この水準まで下がることは今朝の段階でわかっていたわけです。
当然ここまでの下げとなるとチャートも崩れますから、買おうと思っていた銘柄はその買いタイミングをもう一度見直しする必要が出てきますよね。
その上で今日東京がどこまで下げるのか、今晩のニューヨークとシカゴがどんな動きをするのか、買うのはそれを見極めてからでも遅くないわけです。
このように使えますので、ぜひ一度チェックしてみてください。